シーガル カイロプラクティック SeaguLL Principled ChiropracTIC の日記
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ブラジルミッショントリップ2018日記15
2020.06.28
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おはようございます。
シーガルカイロプラクティックの水越です。
ブラジルミッショントリップ2018日記15
それは今まで経験してきた、どのアジャストメントとも違うものだった。
中庭には雨粒が降り注いでいた。ブルートゥーススピーカーから流れる躍動感のある音楽に乗り、ルー・コレートはダンスするように僕たち4人が寝ているテーブルを廻っていた。
彼は"何かをしていた"。
それが、僕の素直な感想だ。
その光景は今まで経験した、どのアジャストメントとも違った。
世界は広く僕の知らないものは、いくらでもある。
旅する理由は、それを知ることだ。それを見つけたとき、僕は僕が知らない自分を知ることになる。
自分がより拡大するような感覚。
それは、とても大切なことだった。
"新しい何か"は、いつも僕をより深いところへと連れていく。
「アリガトウ」
ルー・コレートの声が僕の額の上にかけられた。そして、彼のアジャストメントは量子の動きみたいにフッと消えるように終わった。
そして、さっきまで聴こえなかった、雨粒の音のボリュームが急に大きく聴こえたように感じた。
その日の夕食の時間、隣に座っていたリディが、ルーのアジャストメントについての感想を僕に聞いてきた。
僕は改めて考えてみたが、結局思いついた言葉は「不思議な感覚だった。」というものだった。
ただ、言葉というものは不思議なもので、一つ出てくると次の考えが出てくるもの。
微かに、感覚が鋭くなっていることに僕は気づいた。
アジャストメントは神経システムを回復させるので、施術後に感覚が鋭くなる反応はよくある。
しかし、それとはちょっと様子が違う。何と言えば適切なのか、また考えてしまう。
しばらく考えて、僕はリディに「すべてがスローに見えるんだ・・・たぶん。」と言った。
すると、リディは少し笑みを見せて、でもまっすぐな眼差しでこう言った。
「タカは今夜、面白い夢をみるかもね。」と。
リディが言うなら、きっとそうなんだろうなと素直に思っていた。
確かに、その夜僕は不思議な夢を見た。
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夢の中で僕は、僕と友だち2人と部屋の中で楽しく過ごしていた。
僕は、人と合う約束を思い出し友人達に別れを告げた。
しかし、友人達は僕が行くことに反対した。
「あんなやつのところへ行ってはダメだ。」と、僕を説得し始めた。
僕は扉を開けて外に出て、自転車にまたがった。
すると、友人達は部屋の中から大声で僕を呼び止め続けた。
声はやがて、怒号に変わる。しかし、僕は既にわかっていた。彼らは僕の心配をしているが、その奥には孤独を恐れる心があったことを。
僕の決心をひつこく邪魔されることに嫌気がさしてきたから、中指を立てて彼らにサヨナラをした。
そして、僕は先へと進んだ。遠くの方から彼らの声が、まだ微かに聞こえる。
僕は自由を選んだ。今僕は自由だった。
少し寂しいけれども。
でも、もう戻ることはないだろう。
僕は、自由を選んだのだから。
僕の中心に存在していた"望み"のようなものを今僕は理解していた。
「そんなものはないよ。」という友人たちの言葉は既に意味を持たなかった。
僕はそれを知ったのだから。
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