シーガルカイロプラクティック SeaguLL Principled ChiropracTIC の日記
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カイロプラクティック・リトリート in ハワイ島日記 2023 #3
2023.10.18
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おはようございます。
シーガルカイロプラクティックの水越です。
"カイロプラクティック・リトリート in ハワイ島日記 2023 #3"
ダラー・レンタカーの受付で指定された場所に行くと、そこにはブルーの日産ヴェルサがエンジンを鳴らしたまま停車していた。
はて、シボレースパークを予約したんだけどなぁ、と微かな疑問を抱えながら、1人ヴェルサの周りをくるくると回ってみる。確かにナンバーも合っている。そういえば、ホームページにもシボレースパーク、または同等クラスと書いて合ったような気がするし、まぁ、いいかとバック・パックを後部座席に放り込み、そして車内に乗り込んだ。
ダラー・レンタカーを出て、ヴェルサは今東へと向かっている。水と食料を手に入れたかったので、グーグルマップで見つけたマツヤマ・フードマーケットが現在の目的地だ。自分が今何を欲しているのか、それを手にするためにはどこに行けばいいのか、現在地と目的地。この2つの点を結ぶ線が旅だ。だから、運命を旅したいのなら、まずは自分の魂の声に耳を傾けなければならない。自分の魂は何処へ行きたいと言っているのだろうか・・・すべてはそこから始まっていく。
マツヤマ・フードマーケット。何ともノスタルジックな風情を纏う外観。きっと長らく、この地で地元の人々の生活を支えてきたのだろう。その佇まいから人柄、改め店柄が伺える。店の外には2台のガソリン計量器が設置されている。ざっと見て30台くらいの駐車スペースが店の前がある。
車を停め、財布を持って店へと入る。店の中を歩いていると、奥の方にキッチンがありそこで30代後半のエプロンを付けた男性が何やら作っている。カウンターのショー・ケースの中には揚げ物が入っている。壁に貼ってあった張り紙を見ると、ハンバーガーの文字があった。これを食べよう。
「この張り紙に書いてあるハンバーガーをください。」
「それは、僕の奥さんしか作れないんだ。でも、奥さんはまだ店に来てないからいから今はないよ。」
「あぁ、そうですか。わかりました、ありがとう。」
ハンバーガーを諦めて、1ガロンのボトルウォーター($5)とメキシカン・ラップ($12)を手にしてレジへと進み、会計を済ませた。食料から日用品まで何でも揃った使いやすい店だった。
再び車に戻り、グーグルマップで道を確認する。目的地はヒロにあるヒロ・ハワイアンホテル。マウナケア山の麓を流れるサドル・ロードを走り抜け73マイル(約120キロ)の道のりを走る。現在14:00少し前、大体2時間かかるとして、順調に行けば陽が沈む前にはホテルに着くことができるだろう。
サドル・ロードには道路を照らす街灯がない。マウナケア山頂にある各国の天文台に人工的な光が入り込まないようにするための配慮だそう。そのため、サドル・ロードの夜は真っ暗だと聞いた。ということで、日が暮れる前に山越えを済ませることにする。あとは調子に乗らないで安全第一で走ろう。いつだって、アクシデントは油断したときや調子に乗った時に起こる。それはある意味、運命からの警告だ。最低限の常識と異国であるという意識を旅人は忘れてはいけない。
道路脇に立つ標識に書いてある制限速度+10マイルくらいのスピードを保ちながら日産ヴェルサは快調に190号線をひた走っていた。途中何だか分からないが動物の死体を道路わきに見た。結構大きい。左手には溶岩盤の大地の先に海が広がっていた。マツヤマ・フードマーケットから30分くらい走った辺りで右折車線が見えてきたので、そちらへとハンドルを切る。ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ、通称サドル・ロードに入った。
巨大なマウナ・ケア山を横目にしながら、美しい青空の下ひたすら車を走らせる。流していたローカル・ラジオもオフにし、ただひたすらに風を切りながら進む。それはとても楽しいことだった。異国の地で、壮大な自然の中を、ただ独り車を走らせている。何もない。でも何かがある。言葉で説明できない、とても大きな何かに包まれながらサドル・ロードを東へと向かう。
途中、サドル・ロードに唯一存在する休憩所に寄って休息を取る。先程、マツヤマフード・マーケットで購入したメキシカン・ラップを食べる。ボリュームがあって、とても美味しかった。このボリューム感に出会うと日本を出た実感が沸く。
束の間の休息を終え、車に戻り、グーグルマップで地図を確認する。ホテルまでは、ここから約1時間。道程を確認すると、既に慣れ始めた日産ヴェルサに再び乗り込み、ヒロの町へと向かった。
ヒロの町へと向かう途中、サドル・ロードの下りを走っていると、雨が降ってきた。上空には分厚い雲があった。東からやって来る貿易風に乗ってやってきた雲が巨大なマウナケア山の山腹に引っかかり、ちょうどヒロ側に雨が降るのだ。ヒロは夜、雨が降り、朝になると止む。そして、すべてを洗い流す。
宿泊先のヒロ・ハワイアンホテルに到着したのは15:49。思ったより早く着いたと思う。駐車スペースに車を停める。ガソリンメーターを見ると、まだ残量に余裕がある。このペースならレンタカー・ショップに返却する直前に給油すれば大丈夫だろう。荷物をまとめ、車を出て、ホテルへと向かう。
フロントでチェック・インを済ませカード・キーを受け取り、エレベーターを使い4階の部屋へと向かう。予約した部屋は2ベッドの部屋、オーシャンビューではない。ここには2泊するだけで、そのあとは散々海を見るのだろうからという理由で山側にしてみた。ラナイ(ベランダ)にはテーブルと椅子が2脚ある。とりあえず座ってみる。眼下にホテルの駐車場とそこを行きかう人たちが見える。目線を上げると巨大なバニヤン・ツリーが立ち並ぶ。バニヤン・ツリーの葉を揺らしながら温かい風が僕の所へやってきて、そして頬を撫でる。冷えたビールを飲もうと決めた。
カード・キーと携帯。そして財布だけを持ってホテルの目の前にあるキオスクにやって来た。簡単な食料と飲み物、生活雑貨が所狭しと陳列されている。カウンターにいた女性に聞くと店は20:30までの営業とのこと、まずはじっくりとビールのショーケースを覗く。ビッグ・ウェィブのゴールド・クリフIPAとゴールデン・エール。それとビーフジャーキーを手に取りレジへと向かった。部屋に戻り、ラナイに出て冷えたゴールド・クリフIPAを開ける。パイナップル果汁を使ったホップの爽やかな香りが旅の疲れと緊張を緩めてくれた。甘い香りとは裏腹に口に含むとしっかりとした苦みを感じる。初めて飲んだビールだったけど、好きになった。
目の前に並ぶ巨大なバニヤンツリー、ラナイを吹き抜ける温かい風、眼下を行きかう人々の言葉たち、そしてコナ・ビールの味わい。久しく味わえなかった旅の感覚が僕を優しく包む。異国の地で、ただ一人こうやって何も考えずいるときにしか感じられないものがある。それはきっと自分の魂なのだろう。また再び本当の自分に逢えたような、そんな気がして嬉しかった。
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