シーガルカイロプラクティック SeaguLL Principled ChiropracTIC の日記
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カイロプラクティック・リトリート in ハワイ島日記 2023 #4
2023.11.24
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おはようございます。
シーガルカイロプラクティックの水越です。
"カイロプラクティック・リトリート in ハワイ島日記 2023 #4"
9/14 午前11:00少し前、僕はホテルの1階ロビーにいる。11:00にこの場所で人と落合う約束をしているからだ。昨夜はあれから、もう一度外へ出て夕食にとサンドウィッチを購入し、それを部屋で食べ、シャワーを浴び、ベッドの上で少しの時間本を読んでやがて眠りに就いた。朝、目が覚めると約束の時間までに時間があったので車を走らせ近くのタコ・ベルでタコスを、スターバックスのドライブ・スルーでコーヒーをそれぞれ買って、そして部屋に戻り簡単な朝食を済ませた。
ロビーの中央にあった3人掛けのソファーに身を沈めながら辺りを見回す。ハワイ島ならではのゆったりとした時間の流れが漂うロビーを家族連れがまばらに行き交う。皆楽しそうだった。ホテルの玄関の前にある車寄せに一台の車が停まった。ドアが開き、サングラスをかけた男が降りると、こちらへと近づく。バンドウさんだ。彼はシーガルカイロプラクティックのクライアントとして長い付き合いがある。何年か前にハワイ島で仕事をすることが決まり、家族と共にこの地に住むようになった。今でも日本に帰国した際はアジャストメントを受けに相模原のオフィスにやって来ていた。僕らは簡単な挨拶を交わし、荷物を持って彼の車へと乗り込んだ。
すばる望遠鏡のゆるキャラ “スーピー”。
今日の目的地はマウナケア山の山頂にある “すばる望遠鏡” だ。バンドウさんはエンジニアとして、そこに務めている。ホテルを出た車は南へと向かい、昼食を手に入れるためまずは弁当屋へと向かった。ホテルから10分もかからない場所にヒロ・ランチショップはあった。店に入るとカウンターのショーケースには沢山の種類のおかずがアルミのバットに入って陳烈されていた。さながら、日本のスーパーにある総菜売り場のような充実した品揃えだった。僕はスパムむすび、お稲荷さん、唐揚げ、煮しめ、筑前煮を選びドギー・バッグに詰めてもらい現金で支払った。
僕らは再び車に乗り込み、そして、マウナケア山へと向かった。ヒロの市街地を抜け、昨日ヒロに来るため一人で通ったサドル・ロードへと再び入り長い坂道を走る。太陽から降り注ぐ光が一気に増したのでサングラスをかけることにした。道中色々な話をしたような気がする。バンドウさんの生い立ち、家族の話、仕事の話など。今、僕はカイロプラクターとしてではなく、ただの人として助手席に座っていた。ふと、遠くに目をやると生い茂る木々、その向こうに固まった溶岩の大地、その背後にそびえ立つ巨大なマウナケア山が見えた。木々と大地と巨大な山。それ以外は何もない、どこまでも続く青空以外は。
車はサドル・ロードを右に入りマウナケア山頂へと向かう道に入った。登坂道路の角度が一段階上がり、エンジンが力強く唸る。車は順調に進み、そして、オニヅカ・インフォメーション・センターに着くと、その前に立っていたレンジャーに車を停められた。レンジャー達はマウナケア山の環境保護や、旅行客の身の安全を守るために辺りを巡回している。ここは標高2804メートルの地点にある。高山病を防ぐため一般の人はここで30分の休憩を取らなければならない。バンドウさんは天文台で働く職員なので、ここから少し離れた職員専用の休憩所に向かうことをレンジャーに伝え、その場を去った。
天文台の職員専用の建物はオニヅカ・インフォメーション・センターからさほど離れていない場所にあった。マウナケア山の風景に溶け込んだ山小屋風の建物の前に車を停めると、私たち車を降りて建物の中へと入った。トイレを済ませ、バンドウさんから館内の説明を一通り聞いた後、先ほどヒロのランチショップで購入した弁当を外にあるウッドデッキで食べることにした。眼下に広がる雲海を眺めていると日常がとても遠い世界に思えてくる。
食事を終え、食堂にあったセルフサービスで入れるコーヒーを頂き建物の外に出る。車に乗り込む直前にバンドウさんから手渡されたコパトーンの日焼け止めスプレーを顔や手に塗る。後で自分も日焼け止めを買いたいのでバンドウさんにおすすめを聞くと、ハワイの日差しは強いからSPF50(紫外線防御指数)くらいがいいとのこと。70や80なんかも売っているらしいが、顔が完全な白になるので変ですよと教えてくれた。顔を完全な白にして街を歩くのは気味が悪いので彼の助言に従うことにした。
これから、ここより1400メートルも高い山頂へと我々は向かう。この先は未舗装道路が続くので天文台で働く職員専用に用意された4輪駆動のタフな車へと乗り換えた。火星の地表を連想させるような乾いた大地と茶色い山が続く。やがて、ありとあらゆる植物は姿を消し、真っ青な空と茶色い山とゴロゴロとした石や岩だらけの大地が目の前を過ぎ去っていく。車は左右に揺れ、上下に跳ねながら道を進む。「山頂に近づくと風が強いので、その風に吹かれ石や岩が道路に落ちて来るんです。だから、ああやって毎日道を整備しているんですよ。」そう言ってバンドウさんは道路をゆっくり走る黄色い特殊車両を指さした。
オニヅカ・インフォメーション・センターから30分くらいだろうか、車はゆっくりとした速度で砂と石だらけの乾いた坂道をひたすら登りつづけると、やがて道はコンクリートで舗装された道路に変わり、そして前方に白色の大きな建物群が姿を現し始めた。各国が有する天文台、その中にすばる望遠鏡はあった。すばる望遠鏡の前に備えられている駐車場に車を停め、重たい四駆のドアを開き、地に足を付ける。靴紐が緩んでいたのでしゃがみ込み、締め直した。再び立ち上がると少し呼吸がしづらいことに気づいた。ゆっくりと呼吸を整え辺りを見渡すと、そこには雲の上の世界が存在していた。この静寂の景色をどう表現したらいいかまるで分からない。「毎日、感動するんですよ。」僕の心を見透かしたようにバンドウさんは言った。僕はただ深く頷いた。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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